ラプラスの悪魔

今自分が抱えている問題について、精神科の先生に少しずつ話している。
薬の方も効いているので、順調に行けばそう遠くない内に薬をもらうために通院するだけで済むようになるだろう。
ところで、その先生と話していて、とても衝撃的な事を言われた。

「……それで、自分の行動が、自分にはどうにもならない何かによって、完全に支配されているような錯覚を覚えるのです」
「君、ラプラスの悪魔って知ってる?」
「名前だけは聞いたことがあります」
「ある2つの物体があったとする。この2つの物体がこの後それぞれどう動いていくかは、物理法則によってもう完全に決まっているだろうね。」
「はい」
「物体の数が3つに増えても、4つに増えても、あるいはこの宇宙に存在する物体の数と同じくらいまで増えても、それは変わらない。この世界がこの先どう動いていくかは全て予め決められている、という話だよ」
「私が今悩んでいるのと似たような話ですね」
「それでね、仮に君の未来が既にもう決められているとして、それで君は何か困ることがあるのかい?」
「えっ?」
「君の人生がこの先どうなるかもう完全に決まっていたところで、君の人生の内容自体には何の影響もないじゃないか」
「……あっ」
「ラプラスの悪魔に対処する一番の方法はね、気にしない事なんだよ」

なんでこんな簡単なことに気付かなかったんだろう。
どうせ私の力では何事も成せないのなら、私の人生がどうなるか既に決まっているのなら、別に気にしなくたっていいのだ。だってもう決まってるんだから。
ただ、私の抱えている問題のどうしようもないところの一つは、「元気になってしまうと苦しんでいた自分が何であんなどうでもいいことに苦しんでいたのか分からない」ことであって、元気な自分には気にしないことが出来ても元気でない自分にはそれが出来るとは限らないので、あまり対処法にはなっていないのかもしれない。それでも「別に気にしなくても何の問題もない」ということを明確に意識できたのはとても大きいと思う。それに、元気でない自分だって薬を飲んでいれば発現することは少なくなるはずだ。
私はもっと早くこういう場所に来るべきだった。性的嗜好の事は審美眼が許さないので語れないにしても、ここまで酷くなる前に回復に向かっていただろう。サークルだって辞めなくて済んでいたかもしれない。まあ、もう楽になりかけているから、いいのだ。
大学に行って分かったことだが、引きこもっていたことが私にもたらしたビハインドは予想以上に大きいものだった。まだまだ直さなければならないことはたくさんある。それでも少しずつ前に進んでいけばそれでいいんだ。というかそう思わないと私はやってられないタイプなのだからそうやって自分を励まして生きていくしか無い。がんばろう。
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