快闊

朝起きた瞬間に"直感"した。
"神経"が"全身"を巡っているのが分かった。

嗚呼、──"人間"の"世界"だ。

将棋をいっぱいした。将棋をいっぱいした。本を読んだ。人生に希望も持てる。どうにかなりそう。
恐らく薬が効いているのだ。重い抗鬱剤。とても重い抗鬱剤。だけど、効力の間は、多分私は人間でいられる。
こういう日ばかりだったらいいのに。

死について

私は人の自殺を止めることは基本的に無いんだけど
死ぬほど辛いことは分かるし「死なないで」「生きてたらきっと良いことある」なんて無責任な言葉を吐くことだけはしないんだけど
ただ私のことを年単位で知ってる人がいなくなったら私は寂しい
私が言えるのはそれだけです

私が壊れて消えるまで

嗚呼。嗚呼。嗚呼。
いや、今のは「嗚呼」では無いのです。私が言いたいような、消え入りたいような嘆声の「嗚呼」ではないのです。これはただ、悲嘆に暮れた溜息です。
睡眠導入剤が回るまで時間があるかと思います。それまで何について話すことにしましょうか。

窮状について書いておきたいのです。
私はこれを記すのがあまりに恐ろしく、それ故に近頃この手の日記をつけていなかったのですが、

しかし私は、さもなくばこの世に何も遺さずにこのまま消えることになろうかと思うと、

それもまた恐ろしく仕方がないので眠る前に再び記録を取ることにしたのです。

何故(なにゆえ)に記録をつけるのが恐ろしかったかといえば、
それは私があまりに破滅的な状況に追いやられているために、
周りの人間との関係を考慮すれば、
縁を切られかねないようなことであり、

しかしもう、そんなことで縁を切られることなどないと、ここしばらくの皆様のご厚意のお蔭で安心ができたので、

今の私の状況について書いておくとすれば、

記憶が残らないことがあります、
睡眠導入剤を飲んでいない間も、日中本当に慢性的に記憶が残らないことがあります、
残ってくれることが多いのですが、残らないことがあります、

将棋ウォーズで6級になるまで何をやっていたのか記憶に無く、
朝起きたら眼鏡が壊れており、家族によればどこかにぶつけたと私が言っていたそうなのですが、当の私はその記憶が無いので、
自転車にひずみがあり、どうも運転している間にぶつけたらしいのですが、
何も覚えていません、

常に自我がバラバラに砕け散りそうであり、
自分が今すぐにもはじけ飛んで消えてしまいそうであり、
自分が今この地面に立っているという事実が分からず、
家族からは眼の焦点が合っていないと言われ、
体に上手く力が入らず、
行動がいちいち極めて衝動的に行われており(逡巡することが減ったという意味で暴力的な行為に出ているということではない)、

ただ、一つだけ分かっているのは、

状況がこれ以上悪化することは無いので、

それが最後の幸運であり、

また、薬を重くしていることが良く作用してくれているので、

私が定期的に薬を飲み続けてさえいれば、薬の効力の間は人間でいられること、

裏を返せば今は半ば、自分が何なのか、わからないのですが、

近頃twitterで泣き喚くことの少なくなりましたのは、
私が利口になったからではなく、単に状況がそれどころでなくなったからで、
実は今こうして日記をつけているだけでも臓腑を抉るような苦痛であり、
何をするにも億劫で自殺しそうであること、
人間でいる時だけtwitterにいるというそれだけの話なのです、

ともあれ、記録をつけておくことだけは、死ぬまで続けようと思います。

グレッグ・イーガン『ひとりっ子』感想

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はい。元気です。
暦を確認すると、うつや発狂のどん底からまだ1週間も経っていなかったりして結構びっくりする。

最近は読書記録はあっちに投げてるんですが(つける時は)、
『しあわせの理由』の感想がこっちにあるので、今回は統一。

この感想を書いたのは0.75年前みたいだけど、当時の自分が一体何をどうやってこんな熱量と文量を捻出したのか全然分からなくて素でビックリする。
しかもイーガンでこんな長い感想書いてるのに冒頭でなんかSF読んだの二冊目とか言ってて「お、お、おま、おまええええーーーーーーっ」「ゆるさーーーーーーんっ」ってなる。
(いや、むしろ二冊目にコレだったからこそ新しい世界を知って感動してあんな熱量が捻出できたんだろうか?。)

今でもたまにgoogleからアクセスがあったりして、ひっそり嬉しい。最近コメントついて凄く嬉しかった。すっごい昔の日記なのに。

『ひとりっ子』も自分が読んだ当時にそれぞれ何を思ったのか、未来の自分のために絶対に遺しておきたいけど(『祈りの海』の時に何も記録しなかったのを本当に後悔している)、
もはや自分に当時の熱量は到底出ないので、本当にそれぞれの話を読んだ感想だけ。将来1人でもいるかもしれない無数のgoogleの彷徨える旅人のために?

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書き終わった後に戻ってきたけど正直、最初の「行動原理」と最後の「ひとりっ子」の感想だけが私が感じた中で一番大切な全部だと思います。

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行動原理→
『(……)自分に忠実であるとは、相容れない衝動のすべてとともに生き、頭の中の数多くの声に悩まされ、混乱と疑念をうけいれることをいうのだろう』、
イーガンが言うと重みが違う。よい。
「ひとりっ子」でも思ったけど、イーガンが凄く良いのは、"机上"の話を(勿論)むっっっっっっっちゃ綿密にやっておきながら、同時に登場人物の感情や思考が心の動きは凄く地に足ついてて生々しくてリアルで肌が近くて共感できてどこまでも一人の力無い人間で、
というかむしろ力無い人間がこんな気持ち悪いこの宇宙に裸で放り込まれてしまったが故、悩み抜くが故に頭がおかしくなるくらい真剣に考えて、イーガンという一人の人間が本当に通った苦悩が登場人物を通してありありと伝わってくるようで、だから良いのだなぁ、と思うのです。

自由意志で特定の行動原理に従う事を選択している以上、それを取り締まることなど誰にも出来ない!!宗教を信じたり特定の信条を持つのと"原理的に"何も違わないのだからっ!!
久々に読んで速攻で脳内委員会が「イーガンいいよね……」「いい……」ってなる。イーガンは一体どうして細かいところがこういちいちいいのだろう。

真心→
脳内委員会が「イーガンだ……」「イーガンだね……」ってなった作品。逆に言うとそれ以上の思い入れはあまりないかも。
全然関係無いけど、リサが2年も一緒に暮らしててまた夫に捨てられるかもしれないと愛情を信じられない辺りが、他人に対して無条件に恐怖してしまう/しまっていた自分みたいでちょっとあれ。でもそれは全然関係ない。

ルミナス→
なんていうか自分が下手に言及すると火傷しそう。
ただ、p.78~からの「物理的なできごとに依存しない証明なんてものはないの」くだりは本気で感動した。読んだ瞬間に「うおおおおおおおお!!!」ってなる。何食べてたらこんなことが思いつくんだろう……。
読んだ後になって数日経って日記を書きながら冷静によくよく考えると、何かを騙されている気は勿論しないでもないけど、でもそんな事は感動とは一切関係がないので。

決断者→
どっちかっていうと、話の内容よりこういうイメージを読者に伝えられるイーガンすげーってなる。ガジェットの無いルミナス系。

ふたりの距離→
終わり方新っしいなぁ!!!!!!!!
というわけで物凄く個人的な理由で物凄い個人的に一番心に残ったのが個人的にこれ。
いやー、これは凄い。個人的にこの作品が凄い。超個人的ベストオブ個人的大賞。ただ、凄く個人的。
そっか~~~~……コレ系の話でこんな終わり方が出来るんだ~~~~~~……
『祈りの海』の「ぼくになることを」を読んだときなんて、《宝石》にスイッチする準備あたりからの畳み掛けを見ながら「あ~、なるほど、なるほど~~~~っ、これがこの問題に対するイーガンの答えなのか~、なるほどなぁ~~~」って本当に感動したもので。ラストの鮮烈な地の文は(漠然とだけど)未だに脳に焼き付いている……
そういう話を予想していたし、そういう話だと思って読んでたので……
ラスト……
まさかコレ系の話でラストがこう来るとは……
なんていうか、本当にとにかく意外……。
しかもただ意表を突いただけじゃなくて普通に「なるほど!!!!!!!!」ってなるのが……。
枯れた技術の水平思考、ってわけじゃないんだけど……
散々掘り尽くされたこのテーマで誰もが使える材料でまだこんな結末が新しく作れるのか、っていう……
メタに逆流した正攻法がworkしてるの見ると感動しません?そんな感じ。

オラクル→
「同性愛者……国による強制的なホルモン治療……2年間の後に自殺……?なんかどっかで聞いたような……」と思いながら元ネタの人物が全く出て来ず、計算の手続きの話を「おお~~~」って読んだ後でさえ完全に出て来ず、「死んだ知り合いの魂のことを考えていたんだ」のあたりで「ああああああああああああああ分かったあの数学者か!!!!!!!!」って気付く。なんでそこでだよ。
この気付き方は多分我ながらレアケースだと思う。でも、なんか、他の場所で気付くより多分感動出来たんじゃないかと思うので、まぁ得だと思うことに……。

悲しいことにもう一人の方は元ネタが分からない。わからないんです……。やっぱり色々知らないとダメなんだ。悲しみに暮れる。

計算という手続自体には計算上起こる有名な矛盾が理解出来ないので、確かに計算"だけ"出来る機械がどんなに精巧になったところでそれは我々の心では決して無いだろう、
しかしそもそも「計算しか出来ない機械」というのが極めて"非人道的"な仮定に基いているのであって、それが人間の心でないからといって機械が人間の心になれないわけでは決して無い、(つまりある種の藁人形ですね)、
人間のように育ち人間のような機械が出来てはじめて「あなたには魂がありますか?」と直接問うてみれば良いのではないか……
なるほどにゃう、ってなる。解ってるのかどうか、怪しいけど。

最後の「もう分岐しなくて済む……」のくだりは、アイデア的に「ひとりっ子」の卵っぽい?同じキャラも出てきますしね。しかしまぁ、よいなぁ。

ひとりっ子→
わかっ……、分かっt……、わかっ……らっ……わかr……わか……る……ない!!!
言いたいことは分かる。多分分かる。文系だけど過去の読み物の知識を総動員して自体は多分分かっっっっっt、分かっっっっっっっっっっっっっっt、……た、ことにする。
脳の中で起こる重ね合わせを全部消してしまえば、「平行世界にはこの決断をした/しなかった自分がいるのではないか」とか思わなくて済む。
ただ問題のガジェットが、なんでそうコンピュータを重ねると目的を達成できるのか分からなかった。これは文系だからとかじゃなくて普通に理解が足りないアレだと思う。


本題以外でお茶を濁すことに。そこまで時間無いし、書けることなんて限られてるけど、読みながら終始感動していたのは間違いがないので(400ページ中ずっとだ!)。

正直、ヘレンが生まれる瞬間で泣きそうになった。多分過去に読んだどんな出産の話より本気で感動したと思う。「ああ、生命だ、人間だ……」って思った。
でも、そうやって感動する私の姿は、他の読者から見たらかなり奇妙なのかもしらん、と思ったりする。
だって、「ヘレンはAIで精巧なだけのアンドロイド」だから。だけど私はそのシーンを本気で人間の誕生だと思って感動しながら読んでる。だって成長まで含めて究極的にありとあらゆる意味で精巧ならそれは人間と文字通り何の違いも無いから。
日記を書くついでにネットで『しあわせの理由』の感想を漁っていると、我々の思考も心も魂も単に凄く精巧に出来た機械に過ぎない、みたいな世界観(というか事実感?)を持ってない人を結構見かけます。
私はというと、自分はただの機械に過ぎないと(私に思い込める限り)心の底からガッッッッッッッッッチガチにそう思っているので、
(私の人となりを知る人なら、私が生まれつき少女であったことや、私が情緒不安定・うつ病であることや、私が末期的な対人恐怖症を抱えている/いたことで、きっと私がそうリアルに感じているのを分かってもらえると思う)、
だからヘレンの出産シーンは、「人間と同じ精度のAIの誕生」ではなく文字通りの意味で本当の「人間の誕生」にしか見えないし、だから読んでて凄く感動した(勿論この話のメインの感動は他のところにあるのだけれど!)。

そして同時に、それでいて同時に、ただ「人間の心は機械に過ぎない」というだけでイーガンという作家の話を終わらせてしまうのはあまりに惜しく片手落ちだと思う、
私は、イーガンの本当の本当に素晴らしいところはきっとそこではないと思うのです、
確かに私達の心も魂も精巧な機械に過ぎないけれど、
やっぱり私たちは人間として血の通った考え方をしていて、
それこそクァスプだなんて思考実験めいた事を考え出す主人公達が、それでいて同時にもっっっっっっのすごく人間の身の丈にあったというか、むっっっっっっっっっちゃ普通に人間として苦悩してて葛藤してて、例えば「脳内の揺らぎ状態が作った並行宇宙にいて一々決断をしたのかもしれない・しなかったのかもしれない自分」なんてものの存在に本気で気を病んで悩んでいて、その悩みはとても切実で、だから必死に本人たちなりに、宇宙は苦しいし気持ち悪いけど頑張って頑張って考えて、考えて考えて考えて、行動して、だけど人間だから、一から百まで正しい答えなんてそうそう作れないから、
矛盾した欲求を抱えて、葛藤する感情を抱えて、理性と直感は相剋して、そんな中でどうにかして己の納得できる正しい答えを行動しようとするのだけど、
やっぱりだめで、理性だけに頼ろうとした時すら理性の道はか細くて、考えは自我を殺すように向かうし、宇宙は気持ち悪いし、行動に移そうものなら穴だらけで、裏目で、首を絞めて、後悔して、絶望して、
だけど、それでも、それでも真剣に真剣に真剣に悩みぬいた人間の生き様がそこにあって、

イーガンを本当の本当に素晴らしい作家たらしめているのは非人道的な思考実験めいたところじゃなくて、むしろそれがどこまでも一人の人間の孤独で身近で真剣な苦悩であるところが、私は一番素晴らしいのだと思うのです。

20160518

下にある事情で感情が死んでいるためあまり感じ入る事が出来ません。でもそもそもそんな事をするべきでは無いように思います。かといって何も書かないのも何か違うように思います。

私はあなたを見ていました。それが少しでも救いになれたでしょうか。
冥福を祈ります。

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抗不安剤をもらって飲んだ。
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