末期患者の頭痛

あたまがわれる

頭痛がする、という言い方が適切だろうかと思ったが、これは一般的な意味の頭痛ではまったくない
何故なら物理的な痛みを一切伴わないからである
私は脳の解剖図をどれくらい覚えているのだろうか
最新の研究では脳には何野あることになっているのだろうか
まあいい
どうせどの野が何個の器官を司っていてまた何と何が連携して何を機能させているのかなんて今の我々には知るべくもないことだ
いずれにしても
私の頭のなかで今何が起こっているのか
それはあまりにも簡単な話だ
それぞれの野や器官がバラバラに起動し一部は早く一部は遅く、それゆえに頭のなかでほんとうの意味で電流が流れ神経のこんせんする音がする
聴覚的な意味ではなくてただの比喩だ
頭が痛い、だがそれは物理的な痛みではない
文字通り脳を引き裂かれるような苦痛だ、というよりもほんとうの意味で脳が引き裂かれているのだ
そしてこの頭痛は二次的にさらなる障害をもたらす
自我についてだ
私は自我に対して、読んだ文献から、また私個人の体験から、以下のような立場が恐らく最も確からしいと感じているが、それは私だけのものである
イーガンが「移相夢」の中で書いたものとも少し違うものである(あれは最新の研究の中の2つある立場の片方に忠実過ぎて何書いてあるのか普通分からんのじゃないだろうか?)
それは、まず、意識は脳のような極めて複雑な器官に電流を流すと自動的に発生するものであり、その理由は未だもって解明されていないのだが、そこまでが一般的に言われている立場の一つであり、そこから先に私は、恐らく自我が発生した後にそれをモニターするための補助器官が新たに発生したものと考えている
そうでなければ私の意識が正常に働いていない時に意識が正常に働いていないという検知することを出来る奴が脳の中に誰もいなくなってしまうからだ
そしてそれとは別に神経の混線から私は文字通りの意味で脳が今割れていて、いや脳は元からある意味割れたような形状だろうが、ともかく物理的に痛みを伴わないがその分通常の頭痛とは比べ物もなく伝えようもないほど、しいて言えば世界が崩壊する景色を今この目の前にある
これは職業研究者には分からない感覚だから恐らく表に出ることもないのだろう、何よりの問題としてここまでの鬱病末期に突入しかつ生存した人間自体が恐らく稀である
またこのような症状は解離性健忘や離人症などといった広く知られているものとも全く違い(何故判断できるって私は両方とも日常的に体験するからである)、本当に脳の野がダメージの深さに応じてバラバラに立ち上がり、純粋な神経の痛みと崩壊した世界とバラバラになった自我を脳の誰かが観測しそれを私が記述しているという状況に外ならない
ここに来てはいけない
そもそもの時点で自分の脳の器官のなにかしらを人かなにかのように扱うのが常識からかけ離れた世界観だが私はそうすることによってしか生きることができなかった
自我を私として切り離すことでしか
そしてそいつすら最終的に私を観測する機械になり私にただ現在の状況は異常であるということを伝える装置に成り下がり、私という意識は原始的な定義通り電流の塊と化し私は何者でもなくなりさらに電流が正常に流れないことによって私はばらばらになり順列都市のライフゲームが失敗したような何者でもないなにかに強いて言えば無へとひたすらに無限に引き裂かれ続け脳の回復に伴い統合され自我が再発生し、そして己が物理的存在でしかありえないことを再確認することによってますます世界が希薄になり私は私の実在性を信じられなくなっていく

貴方に上の文章が読めるだろうか?理解できるだろうか?感覚は分からなくて良い、何が起こっているか、あるいは意識に対する立場の一つを仮定した時に思考実験だけによってもこのようなことが発生しうるということが分かるだろうか?(ただしこれは現実である。)
私はとあるSF作家が大好きであり、それに並ぶものとされているとあるSF作家が大嫌いである
前者はどこまでも研究に誠実であり、後者は不誠実で適当な単語を意味も知らずに並べただけのソーカル事件と何も変わらないゴミのような束だからである
だがある程度その分野に通じていない限りどちらもただ難解な理解不能の文章の束にしか見えないのであり、それは最新の専門外の論文を読むのと同じであるから、私は理解できないことについて何の嫌悪も抱くところではないが、
私はそのような理解不能な文書を理解不能であるが故に読んでいる自分を何か高尚な存在と勘違いしてSF読みを自認するタイプのこの世て最も卑俗な連中が大嫌いである
名前を伏せるが前者の作家は私が分かる範囲についてはこの上なく専門外の人間が払う努力にしてはありえないほどの努力の元に極めて誠実に書かれそれ故に難解になったのに対し後者の作家は逆に文章を難解にするためにこそ適当な単語を拾い上げ体系的に一通り学んでもいないのに適当な理屈を並べてでも自称SF読みはそういう意味もなく難解な文章に酔う事が趣味であるからそのような文章をこそ好むのである
死ねばよい
全てのSF好きは死ねばよい
彼の苦悩をアレと同列に扱う奴らなんて私の経験する苦痛を味わって彼が何を書いているのか真に理解してから死ねばいい。

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